ロータリーの歴史
先週に引き続き、日本で最初のロータリークラブである
東京ロータリークラブの設立の経緯を追ってみます。
ダラスから帰国して、東京でロータリークラブの設立の任を負った福島喜三次氏でありましたが
ダラスでは三井物産の子会社である東洋綿花の社長という立場であったものの
左遷という形で帰国して社長ではなくなっています。
しかも期限まで3ヶ月程しかありません。
そこで、かつてダラスの自宅に招いた事があり親交のあった
後に日本ロータリーの父「Father of Rotary in Japan」と称される三井銀行常務の米山梅吉氏に設立を依頼します。
しかし、米山氏も引受けてみたものの、ロータリーというものがどういうものかよく分からないので、
参加を説得する事が出来ないまま、なかなかクラブは結成されず、
6月30日の期限が切れてしまいます。
福島氏はRIに期限の延長を申し出て、条件付きで承認されました。
その条件とは、
上海RCに在籍した事があり、ロータリーの手続きに精通している
パシフィック・メイルスチームシップ会社の横浜支店長である
W・L・ジョンストン氏を共同特別代表者とすることでした。
以後、RIとの手続き関係はジョンストン氏が、主だった人選は米山氏が、雑務は福島氏という分担で
結成へと進んでいきます。
東京ロータリークラブの創立総会が行われることとなります。
総会の時のメンバー20名、後に4名が追加されて、チャーターメンバーは24名
初代会長に米山梅吉氏
幹事に福島氏
スポンサークラブはダラスRC
毎月1回、第二水曜日に例会を行う事とし、
日本に初めてのロータリークラブとして翌年大正10年の4月1日に承認をされました。
基本的には毎週例会を開くのが通常のクラブでしたが、
東京RCは、当初毎月1回だけ集まるという特権保有クラブでした。
全世界のロータリークラブが毎週1回例会を開くことを法的に義務付けられたのが
1922年6月5日以降、標準クラブ定款の採択によるものだったことから
このあたりは当時自由に決められたようです。
人格的にも立派な大実業家ばかりの集まりでありましたが、
ロータリーの事はよく分かっておらず
実際には、年末年始を休会にしていたことから年間10-11回集まっていただけで、出席率も悪く
真面目にロータリー活動をしていたいたとは言えない状態だったようです。
そんな東京クラブでしたが、関東大震災という大きな転機が訪れます。
つづきは次回に。
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東京ロータリークラブの設立の経緯を追ってみます。
設立に関わった3名

ダラスでは三井物産の子会社である東洋綿花の社長という立場であったものの
左遷という形で帰国して社長ではなくなっています。
しかも期限まで3ヶ月程しかありません。
そこで、かつてダラスの自宅に招いた事があり親交のあった
後に日本ロータリーの父「Father of Rotary in Japan」と称される三井銀行常務の米山梅吉氏に設立を依頼します。

参加を説得する事が出来ないまま、なかなかクラブは結成されず、
6月30日の期限が切れてしまいます。
福島氏はRIに期限の延長を申し出て、条件付きで承認されました。
その条件とは、
上海RCに在籍した事があり、ロータリーの手続きに精通している
パシフィック・メイルスチームシップ会社の横浜支店長である
W・L・ジョンストン氏を共同特別代表者とすることでした。
以後、RIとの手続き関係はジョンストン氏が、主だった人選は米山氏が、雑務は福島氏という分担で
結成へと進んでいきます。
東京ロータリークラブ結成
そして、期限延長から4ヵ月ほどたった1920年(大正9年)10月20日、東京丸の内の銀行クラブにて東京ロータリークラブの創立総会が行われることとなります。
総会の時のメンバー20名、後に4名が追加されて、チャーターメンバーは24名
初代会長に米山梅吉氏
幹事に福島氏
スポンサークラブはダラスRC
毎月1回、第二水曜日に例会を行う事とし、
日本に初めてのロータリークラブとして翌年大正10年の4月1日に承認をされました。
基本的には毎週例会を開くのが通常のクラブでしたが、
東京RCは、当初毎月1回だけ集まるという特権保有クラブでした。
全世界のロータリークラブが毎週1回例会を開くことを法的に義務付けられたのが
1922年6月5日以降、標準クラブ定款の採択によるものだったことから
このあたりは当時自由に決められたようです。
人格的にも立派な大実業家ばかりの集まりでありましたが、
ロータリーの事はよく分かっておらず
実際には、年末年始を休会にしていたことから年間10-11回集まっていただけで、出席率も悪く
真面目にロータリー活動をしていたいたとは言えない状態だったようです。
そんな東京クラブでしたが、関東大震災という大きな転機が訪れます。
つづきは次回に。
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