ロータリーの歴史

前回もお話ししましたが、ロータリーの伝統、文化を肌で感じる機会が多々あります。
新米ロータリアンには何もかもが新鮮で驚きなのですが
その中でも印象的なのは例会の開始と終了に点鐘を鳴らすということです。
そこで点鐘について調べてみました。
ATOKの変換では「てんしょう」と打っても出てこないので造語かと思いましたが、
しっかりとありました。
まず、英語ではShip's bell や Time bellと訳され
もともとは、大航海時代に船上で時間を知らせる鐘だったようです。
時計がなかった昔、正確な時間を知るのは正午に太陽の高度が最大になった12時だけでした。 正午以降は、30分毎に砂時計をひっくり返し時間を加算していくことで、時刻を知ることができました。 そのため、砂時計をひっくり返えす30分毎に、タイムベルを鳴らして船内に時間を知らせていました。
元々は、時報だったのですね。
クイーン・メリー2でセレモニーとして鳴らされる正午の八点鐘
なんともきれいな音色です。
たまにはこんな感じで鳴らしてみたいですが怒られそうですね。
現在では、例会の「儀式」のひとつとして会長が点鐘を鳴らしますが
学校のチャイムのように
鳴ったら「開始時間が来た」ということでスタートし
また、次の時報で「終了時間が来た」ということで終了するのが
本来の姿なのかもしれません。
また例会で点鐘をするのは、世界の例会では少ないとのことで
日本独自というわけではありませんが、
周りを海で囲まれ、船に馴染みの多い日本らしいと言えるかもしれません。
そう言えば、国旗とクラブ旗やバナーなど例会のディスプレイは船上のような雰囲気がありますね。
(ネット上で例会を行うEクラブにも実はちゃんと点鐘があるんですよ。)
参考
船橋にある真鍮(しんちゅう)でできた鐘(かね)は何ですか? | 独立行政法人 航海訓練所
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